テレビを買った。ということに、若干後ろめたい気もする。僕はたびたび「テレビはかならずしもいらない」と家族に言い、アナログ波終了とともに「我が家もテレビ終了もありだ」とも半分本気で言ってた。
テレビが居間の中心になる状態が好きではない。テレビが居間につきっぱなしが当たり前で、それを中心に団らんがあるという家庭をよくめにするが、ちうだろうと思う。テレビ番組は人がいつまでもいつまでも見るような面白い演出を沢山提供している。テレビがある部屋の写真をみたりするとテレビが部屋の真ん中、それも一番いい場所においていることがよくある。そんなに大事じゃないだろうと思う。ま・・それはそれとして。
テレビ台を作ることにした。テレビを見ることよりもテレビ台を作ることのほうが絶対面白いに決まってるんだ。テレビの見えるところに人が集まるのではなく、人のいるところにテレビが向くような動くテレビ台にしよう。
今回買ったテレビはでかい。40型である。テレビ台を作る場合は重いテレビを支える安定性や、テレビの重さに影響しない可動部のスムースさが必須である。また可動と言っても前後だけではなく、いろんな方向に回転しなければ意味がない。テレビを居間の中心に据えないし通常は部屋の片隅に追いやる、という僕のこだわりがありテレビの場所が自在に動く仕組みにしたい。
デザインは結構頭使った。理想的な可動イメージを頭に描いた。それなりにクレバーな可動範囲だ。でもああしてこうしてとなんかできるような気がしていた。だが、はじめに考えたものは可動範囲が限られる、次に考えたものはテレビが倒れる可能性がある。何度か設計を書き直した。
テレビが台から落ちてしまわないようにどうすればいいか、台は4本足にするか、2枚の板で支えるか、組みあわせ式にするか、ビスでとめるか、可動部には何を使うか、荷重はどれくらいか、板の厚さはどれくらいなければいけないか、などなどものすごく考えた。結果、図面のようになった。
高さ。また見やすいテレビ台の高さはどれくらいか、は最後まで悩んだ。テレビは土台の高さ、可動部(キャスタ)のたかさ、さらにテレビの脚の高さの上に画面があるので逆算して土台の高さを決めなければいけない。当初もともとあるデッキの台(50センチ)が下にすっぽり収まる高さにしようと思ったがそれだと高すぎる気がするので結局それより10センチ低くした。
荷重。テレビは20キロあるので土台には厚さ30ミリの集成材を買った。買った集成材は長さが2メートル以上あり島忠ホームセンターで必要な長さにカットしてもらったが、ほぼ全て使い切った。土台には厚さ30ミリだがテレビを載せる台は厚さ20ミリで十分であることが分かった。20ミリの厚さの集成材は僕(体重63キロ)が乗っても反ったりしなかった。
接合。台は安定していなければならない。最終的には壁面に固定しようとがっちりと固定用の角材をビス止めした。ちょうど邪魔な場所にテレビのアンテナとコンセント盤があったので、角材を削ってはまるようにした。いつもの家具の木工では僕はくぎやネジはほぼ使わない。ただし今回はなによりも正確さと強度を最優先して木組みはせずビスとドリルが大活躍した。もちろん強度のために木の接合には木工用ボンドも使った。
可動。可動部分は全部で3か所ある。それぞれが互いに関係するので本当に正確さには神経を使った。
土台の上にレールを敷いて走る『台車』はまっすくぐすすむために4つのキャスタが1度も違わず同じ方向を向いている必要がある。
回転盤というものを買ってきた(結構高い)が、台車とテレビを載せる台の間につける。壁との距離、回転軸、テレビの台が回転した場合の板の位置など細かに計算して取り付けた。
床につく方の『台脚車』は、はじめ2輪にしようと思ったが、こちらも安定のためと板そのものが幅広になったために4輪にした。
テレビ台は回転するとどうしても角が邪魔なので、これも全体の部品の位置を損なわないようにカットした。
『台脚車』自体も手前に引き出すときに壁に擦れるので角をカットした。
(つづく)
今回買ったテレビはでかい。40型である。テレビ台を作る場合は重いテレビを支える安定性や、テレビの重さに影響しない可動部のスムースさが必須である。また可動と言っても前後だけではなく、いろんな方向に回転しなければ意味がない。テレビを居間の中心に据えないし通常は部屋の片隅に追いやる、という僕のこだわりがありテレビの場所が自在に動く仕組みにしたい。
デザインは結構頭使った。理想的な可動イメージを頭に描いた。それなりにクレバーな可動範囲だ。でもああしてこうしてとなんかできるような気がしていた。だが、はじめに考えたものは可動範囲が限られる、次に考えたものはテレビが倒れる可能性がある。何度か設計を書き直した。
テレビが台から落ちてしまわないようにどうすればいいか、台は4本足にするか、2枚の板で支えるか、組みあわせ式にするか、ビスでとめるか、可動部には何を使うか、荷重はどれくらいか、板の厚さはどれくらいなければいけないか、などなどものすごく考えた。結果、図面のようになった。
高さ。また見やすいテレビ台の高さはどれくらいか、は最後まで悩んだ。テレビは土台の高さ、可動部(キャスタ)のたかさ、さらにテレビの脚の高さの上に画面があるので逆算して土台の高さを決めなければいけない。当初もともとあるデッキの台(50センチ)が下にすっぽり収まる高さにしようと思ったがそれだと高すぎる気がするので結局それより10センチ低くした。
荷重。テレビは20キロあるので土台には厚さ30ミリの集成材を買った。買った集成材は長さが2メートル以上あり島忠ホームセンターで必要な長さにカットしてもらったが、ほぼ全て使い切った。土台には厚さ30ミリだがテレビを載せる台は厚さ20ミリで十分であることが分かった。20ミリの厚さの集成材は僕(体重63キロ)が乗っても反ったりしなかった。
接合。台は安定していなければならない。最終的には壁面に固定しようとがっちりと固定用の角材をビス止めした。ちょうど邪魔な場所にテレビのアンテナとコンセント盤があったので、角材を削ってはまるようにした。いつもの家具の木工では僕はくぎやネジはほぼ使わない。ただし今回はなによりも正確さと強度を最優先して木組みはせずビスとドリルが大活躍した。もちろん強度のために木の接合には木工用ボンドも使った。
可動。可動部分は全部で3か所ある。それぞれが互いに関係するので本当に正確さには神経を使った。
土台の上にレールを敷いて走る『台車』はまっすくぐすすむために4つのキャスタが1度も違わず同じ方向を向いている必要がある。
回転盤というものを買ってきた(結構高い)が、台車とテレビを載せる台の間につける。壁との距離、回転軸、テレビの台が回転した場合の板の位置など細かに計算して取り付けた。
床につく方の『台脚車』は、はじめ2輪にしようと思ったが、こちらも安定のためと板そのものが幅広になったために4輪にした。
テレビ台は回転するとどうしても角が邪魔なので、これも全体の部品の位置を損なわないようにカットした。
『台脚車』自体も手前に引き出すときに壁に擦れるので角をカットした。
(つづく)
ひぐちさん
返信削除すごい! プロみたいに、いいテレビ台が作れそうですね・・。
うちのも、是非、お願いしたいぐらいです・・。