ようこそ。
身のまわりの いろいろな モノを ジャンルをとわず あまり深い 考えもなく つくったので 写真と みじかい駄文で ログって います。 あまちゅあが つくったにしては まあ まあ おもしろい のではとおもっています。
 

2011年2月11日金曜日

オーディオラック

笑うオレンジ
住まいのサイズや関連するモノの大きさに合わせて作るオーダメード家具は、誂えものゆえ高価である。自分で自分にオーダすると、既製品(レディメード)家具よりも少ない現金支出で済む。ただし自分の時間もお金で換算すれば、材料費+自分の手間賃、となるので理論上は高くつくかもしれない。僕が作った家具を奇特にも「それ買ったっ!」という人がいたら、僕の家具の何に価値を置いて報酬を支払うのだろう。

1.材料
2.大工道具のすり減り賃
3.デザイン料
4.サイズ検討・設計費
5.打ち合わせなどの手間賃
6.大工作業費
7.ドキュメント費用
8.大工時の労災保険料
9.有名料
10.メンテナンス料金

「有名料」とは、僕自身に対するプレミア。例えば「ジョン・レノンの落書きがヨーロッパの何チャラオークションで数万ドルで落札」などはそれにあたる。また「メンテナンス料金」とは、購入後でも修理をして欲しい場合云わば保険料。僕への考えられるとしたら、1~10の内どれとどれか。も・ら・え・た・らの話だが。

僕が僕に注文した家具の何作目かがこのオーディオラック。シンプルなこと、木製なこと、部屋の中を動かせること、オーディオのサイズに無駄なくぴったりなこと、明るいきぶんになれる色彩であること、ドア付であること。この作品はこれらの注文をこれらを文句なく満たしている。¥1,000,000?

さてラックのドアに色を塗った後にパレットに絵の具が大量に残ってしまった。貧乏性でどケチな僕は余った絵の具も使いきってしまおうと考えた。ドア正面に何かよい意匠をと、考えた末、笑顔を描いた。それは注文主である僕は、全く頼まなかった仕事なので、この時点でオーダ家具屋としては失格、となる。¥0。

2001年さく
ただまあ作った本人もオーダした本人もその家族もこの笑顔に愛着がわき、時々修理しては使っているので、価値は上がっている・・・はず。

ものの価値にはもう一つ「歴史」ということもある。なんかのことでもしや僕が超有名になった場合は余った絵の具で笑顔を描いたラックも「やっぱりなにかもっている」などと後付けのプレミアがつく。

0 件のコメント:

コメントを投稿