江戸時代に、歯入れ屋という職人がいたそうだ。
人の上顎や下顎に形に合わせて、柘植の木を成形(彫塑)して、立派な入れ歯を作る。
と、それほど大層なことじゃないが、
ギターのネックとヘッドの境目の複雑なカーブに合わせてぴったりとした
当て木を作ってみようと思い立った。
今回のテーマはとにかく、先を焦らないこと。
考えながらクールに進めよう。
当て木となる候補はやっぱりベランダに合った端木を、
適当な大きさに切って使うことにした。
先に、ギターの方の当て木を当てる部分を削った。
ラッカーや塗装があると、接着に難があるからだ。
カーブを気にしながら削るのはなかなかに
骨の折れる作業だった。
東急ハンズで学童用の「高級彫刻刀」(2000円)を買ってきた。
当て木の内側を慎重に掘っていく。
最初は、目分量でネックとヘッドのカーブに
合わせながら削る。
江戸の職人はどうやって、顎と柘植の木を合わせていったんだろう。
当て木とギターをあわせてはカーボンで汚れたところ削っていく地道な作業。
これは以前歯医者で、上下の歯のかみ合わせを
確かめるのに歯科医師がしていた方法を頂いた。
ギターに当て木とカーボン紙を当てながら、
何度も何度も削って調整した。
うむ。ぴったりあっているんだろうか。。
考えた。
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